予防歯科

みなさんこんにちは
院長のヒガシです

歯科2大疾患の虫歯と歯周病とありますが、虫歯は『歯』『菌』『汚れ』『時間』が大きな問題になってきます。

『菌』はいわゆる虫歯菌のことでミュータンス菌・ラクトバチルス菌が関わってきます。
ラクトバチルス菌はいわゆる乳酸菌の一種で虫歯の穴や溝などに生息し、きちんと治療することで菌数も変動するようです。
しかし、ミュータンス菌は生後19ヶ月から31ヶ月で定着すると、一生(歯があるうちは)僕らの口の中で悪さをします。
ミュータンス菌に関しては、一度治療したから減るというようなことはありません。
ですので、生まれてくるお子さんしかミュータンス菌を防ぐ手立ては基本的にありません。
(キシリトールや一部の乳酸菌はミュータンス菌を減らす効果があるとのことですが、定期的なそれらの摂取が必要となります)

『汚れ』はいわゆるバイオフィルムやプラークと言われ、日本語では歯垢とよく呼ばれます。
これを防ぐためには、食後の歯ブラシがとても大切で補助具としてフロスや歯間ブラシ、タフトブラシなどがあります。
補助具は歯と歯の間の汚れや細かな部分の汚れを取り除くための大事な道具です。
歯間部は特に虫歯に侵されてしまう方が多く、フロスなどが大きく役立つのですが、

歯肉の退縮がない方、または少ない方→フロス
歯肉の退縮がある方→歯間ブラシ

をお勧めします!これは歯や歯周組織の解剖学的形態から理にかなっています。

また、歯ブラシはどのタイミングでしたらいいかということをよく聞かれますが、基本的には食後すぐで構いません。
お口の中に食べ物などが入ると、一気に口腔内が酸性に傾き、唾液の作用で中性に戻っていきますが、酸に傾いた状態での歯ブラシで歯面が削られることから、時間を空けた方が良いとされています。なので酸蝕症の方や歯の根が凹んできている方は多少開けて磨くことをあ勧めしますが、子供などの若年者や一般的な状態の方は虫歯を防ぐために食後に磨いてください。

『時間』とは歯に汚れがつき菌が悪さをしている時間と考えてください。長ければ長いほど悪くなっていきます。

『歯』ですが、予防するために一番はフッ素です!フッ素に関しては賛否ありますが、エビデンスレベルの高い文献から学んだことやWHOでも勧めていることもありますので僕は賛成派です。
定期的に歯科医院で濃度の高いフッ素もいいのですが、低濃度のフッ素を毎日はに取り込ませることが僕は一番大事だと思っています。
僕が歯科医師になた頃は、歯ブラシの後にフッ素含嗽剤で口をゆすぎましょう!とお話をしていましたが、今は『イエテボリ法』というのがオススメです。いま家にある歯磨き粉でできる虫歯予防なので、何かを買い足すようなこともいりません。
その歯磨き粉だけで低濃度のフッ素を毎日はに取り込ませることができます。

やり方です↓

①歯ブラシに1.5g(小児では0.5g)をつけ、歯列全体にいきわたるように2分間ブラッシング。ブラッシング中に歯磨剤は吐き出さない。
②吐き出さずに少量(約10ml)の水を口に含み、30秒ブクブクうがい。
③吐き出したあとは水で洗口しない。
④ブラッシング後、2時間は飲食しない。

最近の歯磨き粉にはほぼフッ素が入っており、逆に入ってない歯磨き粉を探すのが大変なくらいです。ぜひお試しください

流山 おおたかの森 歯医者
ひがしデンタルクリニック