歯周病

歯周病治療

歯周病とは

歯周病は、歯肉炎や歯周炎の総称で、歯茎が腫れたり下がったり血が出たり、歯を支える骨がやせたりすることです。また、歯肉炎は、歯と歯肉の境に汚れがたまり、生体反応として歯肉に炎症が起きた状態を指します。

歯周病が全身に及ぼす影響

肺炎
特に高齢でものがうまく飲み込めない方。

糖尿病
インスリンの働きを抑える物質が歯周病のある場所に集まるマクロファージという細胞から出されます。肝臓の糖の分解を抑え膵臓のインスリン分泌障害を起こすと言われています。

心臓病
歯周病菌が作り出す物質が血管に入るとそのまま冠状動脈の壁を肥厚させて詰まりやすくなると言われています。歯茎が健康な人に比べ2.8倍と言われています。

歯周病症状の段階

口の中が粘ついたりしている方は既に歯周病になっているかもしれません。

軽度歯周病(治療回数:1〜3回)

◻︎ 見た目
歯茎が腫れます。普段の生活では本人は気づかないこともあります。

◻︎ 痛み
基本的にありません。

◻︎ 日常生活の支障
特にありませんが、歯磨きや硬いものを食べて血が出ることがあります。

中等度歯周病(治療回数:7〜9回)

◻︎ 見た目
腫れて赤みが出ます。歯肉が下がってきます。

◻︎ 痛み
痛みがあるときとないときがあります。

◻︎ 日常生活の支障
口臭があり歯が浮いたような感じがします。口の中がネバネバ、ものが挟まりやすい、歯と歯の間に隙間ができます。

重度歯周病(治療回数:10回〜)

◻︎ 見た目
歯肉は赤く腫れあがったり、かなり歯肉が下がったりします。

◻︎ 痛み
触ると痛みを感じます。

◻︎ 日常生活の支障
かなり骨がやせているため、歯がグラつきます。 噛みにくいまたは噛めません。

歯周病の予防について

歯科医院でのケア
徹底的な除石。

自宅でのケア
基本的には歯ブラシが足りない、または行き届いてない人が歯周病になりやすいです。また、生活習慣の乱れ・薬の長期服用・肥満・加齢・歯列不正・ストレス・口呼吸・喫煙なども関連すると言われています。歯ブラシや生活習慣の見直しを行いましょう。

歯周病の治療法

スケーリング

歯石を取ることをスケーリングと呼びます。歯ブラシでは取れない歯石を除去できます。

歯周組織再生療法

失った歯周組織を再生させることを歯周組織再生療法と呼びます。
歯茎が下がり審美的に問題が出たり、ガタガタの歯肉ラインで歯ブラシがしにくい場合に行います。

歯周外科治療(フラップ手術)

歯肉に麻酔をして直視下にて処置できるよう開くことをフラップ手術と呼びます。
SRP後においてもポケットが深い場合に行います。

骨移植

骨移植は、骨がやせた時にインプラント治療の補助として行うことがよくあリます。

歯周病で抜歯を行った方が良いケース
周囲の骨が溶けてしまうので、隣の歯まで影響させないようにする場合/歯がグラついて食事が取れない場合

周囲の影響を抑えるメリットがありますが、その後補綴が必要となります。

当院の歯周病治療の流れ

検査歯ブラシ指導クリーニング再評価

その後必要があれば、SRP 歯周外科処置を行います。

検査とは?
口腔内写真(場合によっては位相差顕微鏡)を元に今の状態をご説明いたします。