歯科検診の流れ

痛みが出る前に、歯を失う前に、「検査」は歯を守る治療の第一歩

虫歯の検査

こんな症状に気づいたら、虫歯の検査を受けましょう。

<虫歯のセルフチェック>
  • 冷たいものが歯にしみる
  • 甘いもの、酸っぱいものが歯にしみる
  • 食べ物が歯と歯の間によく挟まる
  • 舌で触ると歯にひっかかりがある
  • 食べ物が詰まるとズキズキ痛む

虫歯の検査

 まず、現在のお口の状態を把握するため、「口腔内写真」を撮ります。さらに、「エックス線検査(レントゲン撮影)」で虫歯が進行具合を調べます。目では見えづらい場所の虫歯も調べることも可能です。お口の中全体がわかる「パノラマレントゲン撮影」では、ある程度大きな虫歯を診ます。さらに、当院では「だ液検査(サリバテスト)」によって虫歯になるリスクを調べることをおすすめしています。

歯周病の検査

こんな症状に気づいたら、歯周病の検査を受けましょう。

<歯周病のセルフチェック>
  • 歯茎が赤く、腫れている
  • 歯と歯の間に隙間ができている
  • 口臭が強くなったと感じる
  • 歯茎が下がり、歯が長くなった気がする
  • 起床時に口の中がネバネバする

検査を終えたら

 虫歯の検査と同じく、「口腔内写真」に加え、「エックス線検査(レントゲン撮影)」で1本1本の歯の状態を調べます。全体的な歯周病の進行具合、歯と歯を支える骨の状態は「パノラマレントゲン撮影」から伺い知れます。歯周病の検査では、歯の周りに“プローブ”という針状の器具を歯と歯茎に間(歯周ポケット)に差し込み、溝の深さを測定。歯周ポケットが深いほど歯周病が進行していると判断します。さらに、プラーク(歯垢)が付着しているか? 歯茎からの出血はあるか? 歯がグラグラしていないか? 歯茎のピンク色で引き締まっているか? なども調べます。

検査を終えたら

歯周病の検査

 診察台1台1台に設置されたモニターに、口腔写真やエックス線写真を映し、患者さんと一緒に見ながら、現在のお口の状態や虫歯・歯周病の進行具合をご説明します。その後で治療の内容や進め方を相談しながら決定します。
 口腔内写真を見た患者さんの多くが「私の歯はこんなに汚れてたんだ」と驚かれますが、お口の中を客観的に見ることで、「しっかり治さなくては!」と、治療に対して前向きになられます。患者さんご自身が納得して治療を受けられよう、治療にかかる期間や費用など、気になること、不安なこと、何でも気軽におたずねください。

治療を終えたら

治療を終えたら

 歯科治療が終了したら、再び患者さんと一緒に、治療前と後の口腔内写真を見比べ、「どのような治療を行ったか?」をご説明します。その後、ご自宅で実践いただく、歯磨き指導や食事のとり方などをアドバイスとともに、定期検診をおすすめしています。また、ご希望により継続して『予防歯科』の受診もできます。
 治療後のケアとして、虫歯の治療後は、歯の質を強化し、酸で歯が溶けにくくする「フッ素塗布」が予防に効果的。歯周病の再発予防には、歯磨きでは落とし切れない歯の汚れやプラークを除去する歯面クリーニング「PMTC」が役立ちます。定期検診以外でも受けられるので、ご相談ください。

日ごろのケア

 歯磨き習慣は、虫歯や歯周病予防の基本ですが、回数が多ければよいわけではありません。1日2~3回、できれば食事の後すぐベストタイム。あわせて歯間清掃(フロス)を行うとプラークの蓄積を防げます。糖分の多い食事、お菓子などを食べる回数が5回を超えると、虫歯のリスクが高まるとされています。規則正しく食事をとり、間食はなるべく控めに。寝ている間は、口の中を掃除してくれる“だ液”の分泌が減るため、就寝前に食事をとらないようにしましょう。たばこを吸う人は、2~6倍歯周病になりやすいことがわかっています。歯の健康のためにも禁煙をおすすめします。